フィリピン不動産の優良なデベロッパーはどこか?
今、日本人をはじめ諸外国で人気のフィリピン不動産投資。
プレビルドの物件を購入してキャピタルゲインを得るのみならず、賃貸しして家賃収入で運用したり、旅行者に1日単位で貸すホテルビジネスのような使い方も可能です。
そしてもちろん、自分で住んでセカンドライフを満喫するのも良いでしょう。
そんな様々な運用方法があるフィリピン不動産ですが、物件を開発しているデベロッパーの選び方は非常に重要です。
やはり、実績が豊富で経営状態の良いデベロッパーを選ぶことがポイントとなります。
フィリピン不動産にはどのようなデベロッパーがいるのか?
信頼性が高い会社をいくつかご紹介します。
■アヤラランド
フィリピンについて調べたことのある方なら、一度は「アヤラ」の名前を聞いたことがあるかもしれません。
アヤラランド(Ayala Land)は1834年創業のフィリピン最大の財閥企業「アヤラ・コーポレーション」の傘下にある不動産開発会社で、フィリピンでNo,1の実績を持ちます。
フィリピンで最も長い歴史を誇る企業でもあります。
アヤラ・コーポレーションは多様な事業を展開しており、不動産のほか、銀行、小売、教育、通信、水道インフラ、エネルギー開発、エレクトロニクス、IT、自動車、経営管理、ヘルスケア、BPO(業務委託)などを行う企業を内包しています。
フィリピンでは知らない人はまずいない、社会的な存在感も絶大な複合企業です。
フィリピンへ行けば、アヤラに関するものは必ず目に入ってくるでしょう。
アヤラランドはもちろん、巨大ショッピングモールの「アヤラ・センター」もアヤラ・コーポレーションが作ったモールです。
また、フィリピンの経済中心地であるマカティや近年急速に開発の進むBGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)は、アヤラによって開発された都市です。
「アヤラランド」は、不動産の開発をはじめ都市開発事業や建設、ホテル事業、オフィス事業も展開しています。
そんなアヤラランドが開発する不動産は、フィリピン現地でも確固たるブランドイメージを保っており、信頼性の高さで認知されています。
2014年には、「Southeast Asia Property Awards」においてベストデベロッパーに選ばれました。
アヤラランドが抱えるコンドミニアムブランドには、「Ayala Land Premier」「Alveo」「Avida」「Amaia」があります。
それぞれのブランドでターゲット層を分けていますが、中でも「Amaia」は400万〜600万円程度のリーズナブルな物件を手がけており、高級な物件以外も扱っています。
また、日本の三菱商事とも提携し、オルティガスでも不動産開発を進めています。
■メガ・ワールド
フィリピンの財閥企業「アライアンス・グローバル・グループ」傘下にあるデベロッパーで、フィリピン証券市場に上場しています。
特に中間層向けのコンドミニアムを得意としています。
「アライアンス・グローバル・グループ」は中国移民の大富豪アンドリュー・タン氏がCEOを務めていることでも知られています。
不動産のメガ・ワールドだけでなく、蒸留酒メーカーの「エンペラドール」や、フィリピンでマクドナルドをフランチャイズ展開する「ゴールデン・アーチズ・デベロップメント」なども内包しているほか、マレーシアの「ゲンティン・グループ」と提携してフィリピン初のカジノリゾートの「リゾートワールド・マニラ」なども運営しています。
東京ディスニーランドの2倍以上ある広大な敷地には、カジノ、高級ホテル、映画館、レストラン、高級レジデンス、コンベンションセンターなどがあり、巨大なエンタメ施設となっています。
メガ・ワールドは特に、コンドミニアムをはじめ、オフィスやホテル、商業施設などの大規模な都市開発に貢献しています。
アヤラ・グループと並んでフィリピンの基盤を築いた大企業です。
これまでに220以上の都市開発を行なってきており、実績は確固たるものがあります。
BGCでは、その面積の3分の1以上を所有し、街全体を構築しています。
現在はBGCで「アップタウン・ボニファシオ」という生活街区を、セブのマクタン島で「マクタン・ニュータウン」というリゾートタウンシップを開発しています。
■フェデラル・ランド
フェデラル・ランドは、フィリピンの大手銀行「メトロバンク」を中核として「GTキャピタル・ホールディングス」の傘下に入っている大手不動産会社で、フィリピンを代表するデベロッパーの1つです。
高品質・高級な住宅や都市開発を通し、コミュニティの形成や新しいライフスタイルの提案を行なっています。
現在、マニラのBGCで、「Veritown Fort」という新しい生活街区の開発に取り組んでいます。
高級コンドミニアムはもちろんのこと、オフィスやショッピングモールなどを内包したエリアとなっています。
また、同エリアにある「メトロバンクセンタービル」には、高級5つ星ホテルの「グランド・ハイアット・ホテル」も入居し、「グランド・ハイアット・マニラ・レジデンス」という最高級コンドミニアムも誕生しています。
■センチュリー・プロパティーズ
1983年創業の都市開発デベロッパーです。
パシフィック・スター・ビルディング、リビエラ・ゴルフ&カントリークラブ、アジアン・ホスピタル・メディカルスイーツなど40以上の巨大プロジェクトを手がけています。
また、高級ブランドのヴェルサーチやエルメス、パリス・ヒルトン、ミッソーニホーム、アルマーニなどとコラボレーションし、様々な施設の開発を行なっています。
アメリカ現大統領のドナルド・トランプのパートナー企業ともなっており、東南アジアで初めての「トランプ・タワー」開発に携わった企業としても知られています。
アヤラ・グループやメガ・ワールドなどと違ってコングロマリット企業ではなく、不動産開発・管理を専門としており、フィリピン証券市場に上場もしています。
マニラのマカティにはセンチュリー・プロパティーズが高級ブランド企業とコラボしたコンドミニアムタワーが複数あり、東京の六本木ヒルズのようなハイエンドな都市開発が進んでいます。
■DMCIホームズ
1954年創業、50年以上の歴史を誇る「DMCIホールディングス」傘下の老舗デベロッパーです。
メトロマニラを中心に4,000室の分譲実績を持ちます。
コンドミニアムや高級ホテルなどのほか、道路建設や電力開発、水道供給、鉱業なども手がけています。
フィリピン経済発展の柱の1つとなっている財閥企業です。
高級ホテルのシャング・リ・ラやフェアモント、ラッフルズ、巨大ショッピングモール、高層オフィスビル、空港ターミナル、大手銀行などの建設事業を担当しており、海外ではブルネイ国王の宮殿まで手掛けています。
フィリピンではマカティのビル建設を多数行なっているほか、タギッグ、ケソン、マンダルヨン、パッシグ、パラニャケなどの郊外都市に多数の住宅を建設しています。
DMCIホームズの強みは、確かな施工技術。
企画、建設、販売まですべて同グループで行うため、価格も割安です。
世界最大の定期刊行雑誌「Reader’s Digest」の「Trusted Brand Award in Asia」では、5年連続金賞を受賞しており、フィリピンでは確固たる信頼を獲得しています。
現在オルティガス 地区でも、新しいレジデンスの開発を行なっています。
■SMDC
フィリピンのコングロマリット企業「SMインベストメンツ」グループの大手デベロッパーです。
フィリピン小売最大手の「SMグループ」や銀行最大手の「バンコ・デ・オロ」なども同じグループに属します。
創業者はフィリピンの大富豪ヘンリー・シー氏で、彼は10年連続アメリカ雑誌フォーブスの長者番付で1位になっています。
SMDCはレジデンス開発の他に、ライフスタイルの豊かさを提案する大型複合施設の開発に定評があります。
物件の価格帯が600万円台からとリーズナブルなのも特徴です。
また、マニラの「モール・オブ・アジア」やフィリピン最大の国際展示場「SMXコンベンションセンター」、高級ホテル「コンラッド・マニラ」、レディ・ガガがコンサートを開催した「モール・オブ・アジア・アリーナ」など、数々の大規模な商業・娯楽施設を開発しています。
■ロビンソンズランド
フィリピンの財閥「JGサミット・ホールディングス」の傘下デベロッパーです。
JGサミット・ホールディングスは不動産のほか、銀行、航空事業、食品製造、小売、ホテル、石油化学、出版、電気通信、発電など多岐にわたる事業を展開しています。
フィリピンの有名な航空会社「セブ・パシフィック航空」も同社の傘下です。
商業施設、戸建、オフィスビル、ホテルなど、コンドミニアム以外にもさまざまな不動産を開発しており、エリアもフィリピン全域に渡ります。
特に、コンドミニアムの管理体制が整っていることで定評があります。
「SMモール」と並び、同社が運営する「ロビンソンモール」もフィリピンでは有名なショッピングモールとして認知されています。
また、グループ創設者のジョン・ゴコンウェイ氏は、その資産が55億ドルと言われており、アメリカ経済誌フォーブスのフィリピン長者番付で第2位に選ばれています。
マニラ首都圏のみならず、タガイタイなどの避暑地や郊外の開発にも積極的に乗り出しています。
どこも居住者の住み心地を追求しており、高品質な物件の提供には妥協しません。
フィリピンにおいて、絶大な信頼と地位を築いているコングロマリット企業です。
■ビスタ・ランド
セブ市があるビサヤ地方や、ダバオ市のあるミンダナオ島など、特に地方都市の開発が得意なデベロッパーです。
フィリピン国内35州92都市で30万戸以上の住宅を供給したトップクラスの実績があり、2007年にフィリピン証券取引所にも上場しています。
低価格ブランドが主力で、その市場では約6割のシェアをビスタ・ランドが占めています。
カメリア、ブルターニュ、クラウンアジア、ブリタニーなどは、ビスタランドが抱える低価格ブランドで、フィリピンでは広く認知されています。
75万ペソで購入できる物件を発表した際には、フィリピンの各メディアで話題になりました。
創業者は20年以上フィリピンの政界で活躍したマヌエル・ビリヤル氏で、彼もまたアメリカ経済誌フォーブスのフィリピン長者番付で13位にランクインしています。
経営面、総資産、総所得、時価総額どれをとっても申し分ない、信頼のおける優良デベロッパーです。
■グランド・ランド
親会社はフィリピンの小売大手「Gaisano Grand Group」。
そこの不動産開発部門がグランド・ランドです。
ビサヤ地方やミンダナオ地方を中心に、コンドミニアム、戸建、タウンハウスなどを開発しています。
フィリピン国内にはグランド・グループが展開する「Gaisano Grand Mall」も多数点在しています。
■シャング・プロパティーズ
マレーシアの富豪ロバート・クオック氏が率いる「Kuokグループ」の傘下です。
シャング・プロパティーズの他に、香港不動産最大手の「ケリー・プロパティーズ」なども手掛けます。
また不動産の他、5つ星ホテルのシャングリラ開発やリース事業、オフィス開発など、幅広い事業を行なっています。
シャング・プロパティーズが提供する物件の最大の特徴は、フリースペースやアメニティが充実していること、そして賃貸価格が安定していることです。
主に高級物件の開発を得意としており、その高い品質とブランド力により2013年には「Philippine Property Awards」でベストデベロッパーにも選ばれました。
マニラ中心地のマカティで高層コンドミニアムを開発しているのはもちろんのこと、近年ビジネス街として発展してきているオルティガスでも、5つ星レベルの高級コンドミニアムを展開しています。
マカティ、BGC、オルティガスどこにおいても、シャング・プロパティーズが手がける高級ホテルやオフィスビル、レジデンスを見ることができます
■GFLメトロコミュニティーズ
2003年創業の比較的新しい不動産会社です。
高品質な材料と住空間にこだわって、複数の不動産を同時開発するのではなく、1つの物件を丁寧に作り上げていくという特徴があります。
特に、BGCに開発された高級コンドミニアム「Seibu Tower」は、GFLメトロコミュニティーズを代表する物件として高い評価を得ています。
また、オルティガス地区では、エコを重視した複合商業施設「Elements」も開発しています。
■CDCホールディングス
マニラ首都圏をはじめ、日本、中東、ヨーロッパなどの海外でも事業を展開するフィリピンの不動産会社です。
ロケーションや開発コンセプトにこだわりを持っている他、買いやすい価格設定も重視しています。
最近では、金融の街として発展しているオルティガスの一等地に、全128戸の高級コンドミニアムを開発。
フィリピンで最初に”サービスアパートメント”を誕生させてデベロッパーとしても知られています。
また、CDCホールディングスはCEOが女性であることでも有名です。
2013年に東京で開催された「アジア経営者ビジネスサミット2013」では、フィリピン代表として講演も行いました。
こちらで紹介したのはほんの一部ですが、フィリピンには非常に数多くのデベロッパーが存在しています。
コンドミニアムを建設後に管理しているのもデベロッパーであるため、いざ購入したあとのケアも手厚い、信頼のおける会社を選ぶことが何よりも重要です。
たとえ価格が安くても清掃やゴミ管理がずさんであったり、利回りや賃貸時の稼働率が悪い物件もあります。
特にフィリピン不動産で資産運用を考えている方は、購入金額よりも、転売しやすいかどうか、入居率はどうか、管理体制が整っているかを特に注意しましょう。
フィリピン不動産や資産運用に関するご相談は、お気軽にBTWINまでお問い合わせください。