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フィリピンの最低賃金と労働事情


フィリピンは物価が安いことで有名です。

近年セブ島の英語留学が人気なのも、費用が安いから。

そして、フィリピンの語学学校の費用が安い理由は、人件費が安いからです。

 

語学学校だけではありません。

食費やモノの値段は最近はインフレの影響もあってそこまで安価ではなくなってきていますが、スパやマッサージ、メイド、ドライバーなどなど、無形のサービスはフィリピンでは破格です。

 

サービスを受ける側としては安いのは嬉しいことですが、人件費が安いって一体どのくらい安いのでしょうか?

フィリピンの方々はどんな生活水準なのでしょうか?

 

そんなフィリピンの人件費について、日本と比較しながら紹介していきたいと思います。

 

<フィリピンの最低賃金>

最低賃金は、その国の経済状況を知る指標になりますね。

日本の最低賃金はいくらだか知っていますか?

地域によって差がありますが、一番高い東京都で平成30年10月現在985円、一番安いのは鹿児島県で761円です。

日給にすると、1日8時間労働だとして6,088円〜7,880円ということになります。

さて、対するフィリピンはいくらでしょうか?

フィリピンは基本的に時給ではなく日給制です。

なんとその金額は、一番高いマニラのマカティやBGCで512ペソ(約1,068円)、セブで366ペソ(約810円)です。

一瞬「時給?」と思ってしまいそうな数字ですが、日給がこの金額。

しかも、1日の労働時間は10〜12時間にもなるそうです。

ということは、時給にしたら81円〜106円!

日本の10分の1です。

ちょっとピンとこないくらい、安いですよね。

しかも、フィリピンには最低賃金を守っていない会社もたくさんあるんです。

もっと安い給料で働いている人も大勢いるということ。

 

<専門職の月給も安い>

日本では最低賃金で働くといえば、コンビニや飲食チェーンでのアルバイトを思い浮かべると思います。

たとえば看護師などの有資格者の給料は普通よりも高いのが一般的です。

しかし、フィリピンでは看護師のお給料も月給12,000ペソ(約26,400円)程度だそう。

日給にして8,800円ですので、上記の最低賃金と何も変わりません。

これでは何のために看護師の資格を取ったのか、わかりませんよね・・。

 

<フィリピンを出て海外で働く人たち>

こういう背景があって、フィリピンでは出稼ぎ労働がさかんです。

フィリピンを出て海外で働けば、確実にもっと割りの良いお給料がもらえます。

フィリピンでは女性が稼ぎ頭となって家族を支えるのが一般的となっており、大勢のフィリピン人女性が海外へ出稼ぎに行って、家政婦などの仕事に従事しています。

そして、海外で稼いだお金を母国へ送金しているのです。

フィリピン政府としても、その方が多くの外貨がフィリピンへ入ってきますし、出稼ぎ労働を積極的に推奨しています。

もちろん日本も例外ではなく、人気の出稼ぎ先です。

近年は看護師や介護士などの職場でもフィリピンからの労働者受け入れが広まっていますが、日本語に難があるとなかなか採用にならないという問題もあります。

 

<フィリピンでのビジネスチャンス>

フィリピン人にとっては、母国で汗水流して働くことにあまりメリットはないかもしれません。

しかし、もし日本人が海外でビジネスをやりたいと思ったら、人件費の安いフィリピンは大変都合が良いでしょう。

しかも、フィリピンは個人消費がすごく大きい国なので、物が売れやすいという側面もあります。

人を雇うのも物を売るのも比較的ハードルが低い国なのです。

しかし、フィリピンであっても日本人を雇うとなれば同じような条件ではなかなか見つかりません。

フィリピンでは日本人労働者は優遇されるのが一般的ですし、場合によっては日本よりも好条件で働ける会社も存在しています。

そんな中で日本人を安月給で雇うのは難しいでしょう。

 

<フィリピンの給料支払いシステム>

フィリピンの給料は月給制ですが、基本的に月2回に分けて支払われます。

フィリピンでは上記の通り個人消費が大きく、お金を持っているとすぐに全部使ってしまう習慣があるためだそうです。

会社によっては労働者が希望すれば日払いや週払いに対応してくれるところもあります。

マニラの中心地から離れて田舎の方へ行くほど、給料の支払い方も適当になっていくようです。

また、フィリピン人のほとんどは銀行口座を持っていませんので、給料はすべて現金で手渡しになります。

口座の維持費用が払えないため、銀行口座を持つのは一部の裕福な人たちだけ。

現金手渡しだからこそ、最低賃金を守っていなくても国にばれることはない、という仕組みなんですね・・。

 

<これからフィリピン経済はどうなるのか?>

フィリピンの最低賃金や労働環境について、日本とはかなり差があることが分かったと思います。

人件費が安いことは、雇う側とサービス受ける側にはメリットになりますが、働いている本人たちは幸せではないでしょう。

このままの状態が続き、給料が上がらず、さらにインフラで物価が上昇すれば、フィリピンの経済成長は一旦ストップしてしまう可能性もあると思います。

そのくらい、一般大衆はお金に困った生活を送っているのです。

細かいことは気にしない、明るく陽気で楽観的なフィリピン人ですが、ここ最近の動向を見れば、少しずつ彼らのお金の使い方も変わってきているのがわかります。

賃金についての法律は改定の余地があると思いますし、守っていない企業をしっかり把握して罰則を与えることができるようになれば、人々の幸福度も上がり、経済はますます発展していくのではないでしょうか。