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ミンダナオ島の戦闘から1年、IS未だ帰還できないマラウィの人々


フィリピン南部のミンダナオ島マラウィ市の一部を過激派組織「イスラム国」(IS)の武装集団が占拠し、フィリピン国軍や市民など大勢の死者を出した紛争は、まだ記憶に新しいと思います。

ドゥテルテ大統領によって戒厳令が出され、148日間に及ぶ戦闘が行われました。

2017年10月17日に勝利宣言が行われ一旦事態は収束を迎えましたが、1,200人以上が死亡し、マラウィ市に住む20万人の住民が被害を受け、街は廃墟と化しました。

 

あの事件から今月17日で1年が経ちます。

しかし、戦闘によって多くの家屋が破壊され家を失った人々は、今もまだ10万人近くが帰還できていない状況です。

街の中心部は軍により現在も封鎖されていて、再建の見通しは立っていません。

住民たちは早く故郷のマラウィに帰りたいと訴えており、不満が募っています。

このままでは新たな反乱が起こる可能性もあります。

 

マニラやセブなどの経済中心地ではインフラ整備が着々と進んでおり、発展の様子が伺えるフィリピン。

グローバルシティなどの洗練された街の中を歩いていると、紛争や宗教戦争など無縁に見えます。

しかし、ミンダナオ島に残された大きな爪痕は、しばらくは消えることはなさそうです。

 

もともとミンダナオ島の人々は裕福ではなく、特にムスリムの人々は貧困にあえいでいます。

インフラ整備もまだまだ発展途上で、電気がないエリアも多くなっています。

そんな中、度重なる紛争で人々はさらに貧窮を極めており、事態は深刻です。

 

現在類まれな支持率でフィリピンを統制しているドゥテルテ大統領は、ミンダナオ島出身。

市長を務めていた時代にダバオを世界で有数の安全な都市へと変えたように、マラウィ市も少しでも安心して暮らせる街へ再建してほしいと人々は願っています。

 

日本からわざわざミンダナオ島へ旅行する人はあまりいませんが、実は輸入されているバナナやパイナップルのほとんどは、この島で生産されています。

大きな紛争や衝突が起こっている地域から、私たちも恩恵を受けているのです。

これからフィリピンを訪れたい、英語留学したい、あるいはビジネス展開を考えているなど、なんらかフィリピンに関わっていくのであれば、この国には戦争や貧困の根深い問題があることも、知っておくべきではないでしょうか。

1日でも早く、マラウィの人々が自分の故郷へ戻り、再び平和に暮らせるようになることを願うばかりです。