「愛の街」フィリピン・イロイロ市ってどんなところ?
フィリピンの街といえばまず最初に思いつくのは首都マニラ、そして観光地や留学先として人気のセブだと思います。
マニラやセブがフィリピン経済の中心地となっていることは間違いありません。
しかし、発展が目覚ましいフィリピンでは、地方都市の可能性も見逃せません。
今回は、「愛の街」と称されるイロイロ市の魅力についてお伝えします!
■イロイロの気候
イロイロは西ビサヤ地域にある都市で、年間を通して平均的に暑い地域です。
雨季と乾季があり、気温は23℃〜36℃ほど。
平均気温は33℃以上です。
イロイロを訪れるのに最適なシーズンは12月下旬から4月上旬までです。
さまざまなアクティビティが楽しめます。
また、イロイロは台風などの自然災害が少ないのも特徴です。
■イロイロの人々
イロイロの人々は「愛の街」と呼ばれているだけあって、フィリピン人特有の優しさと明るさにあふれ、大変親しみやすいです。
パナイ島の都市の中では最も古い歴史がありますが、現在は大学などの学校が多いため、学生が多く住んでいます。
■イロイロの経済
イロイロは現在、開発が急速に進んでいる都市の1つです。
日本で言うところの名古屋や福岡のような地方都市になります。
2015年に開催されたAPEC会議では、マニラやセブと並んでイロイロでも会議が行われました。
インフラ整備が進んでいるほか、ホテル、エンターテイメント施設、コンベンションセンター、ビジネスパークなどが次々に建設されており、今後さらなる発展が期待されています。
■イロイロの交通手段
イロイロには電車は走っていないため、移動手段はタクシー、ジプニー、トライシクルのどれかになります。
タクシーの初乗り料金は他の地域より10ペソ安い30ペソです。
日本人にはあまりおすすめできませんが、ジプニーならさらに安く7ペソでルート内ならどこでも行ってくれます。
■イロイロの治安
イロイロはフィリピンの中でも随一治安が良いことで知られています。
フィリピンでは政府公認でカジノ産業が盛んですが、イロイロは「NOカジノ、NOスラム、NOストリートチルドレン」が掲げており、クリーンで安全な街を目指しています。
マニラやセブなどの大都市の雰囲気とはまた違う、ゆったりとした平和な雰囲気が特徴です。
ただし、女性が夜1人で出歩くのは出来れば避けましょう。
■イロイロの観光スポット
<カジュ・レアル>
イロイロの旧市街とも呼ばれる中心地で、20世紀前半に建てられたコロニアルな建物が数多く残っています。
歴史のあるレトロな街並みや、1928年に建てられた古い映画館など、歩くだけでワクワクするスポットです。
<サン・トマス・デ・ビリャヌエバ教会>
イロイロから車で1時間ほどのところにある教会で、別名「ミアガオ教会」とも呼ばれています。
18世紀にイスラム教徒からの攻撃を防ぐための要塞としても使われていました。
サンゴ礁の石灰岩で造られた美しい外見と左右非対称な鐘楼が特徴的で、1993年にユネスコの世界文化遺産として登録されました。
<ディナギャン・フェスティバル>
毎年1月に行われるディナギャン・フェスティバルは、イロイロを訪れるならぜひ一度は見て欲しい大きなお祭りです。
もともとは13世紀から始まった祭りでしたが、スペイン統治時代からはカトリックの影響もあり、宗教的な意味を持つようになりました。
最大の見所は、全身を真っ黒に塗りカラフルな衣装をまとったダンサーたちの踊り。
フィリピン観光省が「ベスト観光イベント」に選ぶほどの盛り上がりようで、このフェスティバルのために世界中から観光客が集まります。
<ボラカイ島>
ボラカイ島はイロイロのあるパナイ島の北にある島です。
イロイロ市からはバスで5〜6時間かかります。
美しいサンゴ礁と白い砂浜、エメラレルドグリーンの透明な海は、世界最高レベルのビーチとしても知られています。
ただ、観光客が多く押し寄せたために環境破壊が問題視され、今年の4月から半年間は封鎖されています。
島が再開されたあとは観光客の数が制限される予定です。
■イロイロの物価
イロイロはセブやマニラと比較して、物価が安いです。
フィリピンは物価が安いことで知られていますが、イロイロではさらに安く生活できます。
ただし、日本食材や外資系の飲食店では日本と大差ありません。
■イロイロのおいしいもの
イロイロの有名な食べ物といえばマンゴーです。
フィリピンのフルーツといえばまずバナナを思い浮かべると思いますが、イロイロは世界でも有数のマンゴー産地となっています。
イロイロから船で30分の「ギマラス島」は「世界で最も甘いマンゴー」を生産しており、主にアメリカなどの海外へ輸出しています。
街を歩けば市場にはマンゴーがあふれんばかりに積まれており、甘い香りを漂わせています。
味も格別で、新鮮でみずみずしいマンゴーがいつでも手に入るのが嬉しいですね。
毎年4月には、50ペソでマンゴーが食べ放題になる「マンゴー・フェスティバル」が開催されます。
また、海の幸も豊富で、魚介類もおいしいです。
■イロイロでの英語留学
フィリピン留学といえばセブが最も有名で人気ですが、最近は地方都市で英語を学ぶ日本人も増えてきています。
イロイロもその1つです。
静かで誘惑も少なく勉強に集中できる環境があります。
また、セブやマニラのようにまだ認知度が高くないため、日本人が少ないエリアを好む人におすすめです。
治安が良いのも、海外初心者には嬉しいところ。
いかがですか?
イロイロはこれからどんどん発展していく可能性を持っており、ビジネス展開のエリアとしても注目されています。
もちろん、移住先として不動産を購入する人も増えてきています。
のどかな地方都市でゆったりとした南国ライフを楽しみたい方はぜひイロイロ市を視察してみてくださいね。