強まるフィリピンでの仮想通貨規制
フィリピンでは仮想通貨の流通量がどんどん増えてきています。
特にビットコインは、フィリピンにとってメリットが大きく、様々な場面で一般市民に使われるようになっています。
最大のメリットは、フィリピン経済の柱ともなっている出稼ぎ労働者(OFW)からの外貨送金時に、手数料が大幅に節約できることです。
フィリピン政府もビットコインの普及をサポートしており、ますます仮想通貨が経済成長を後押しすることを期待しています。
今年の4月には、カガヤン経済特区にフィンテックのハブを設置し、仮想通貨関連企業やブロックチェーン関連企業が正式に運営できるようにしました。
これにより、ますます一般民衆に仮想通貨が広まりつつあります。
一方で、仮想通貨に関連する犯罪や詐欺なども増えています。
フィリピンの規制当局は、今月中に仮想通貨取引所に関する規制の草案を発表するそうです。
フィリピン証券取引委員会の会長は、仮想通貨取引所について、「まもなく伝統的な取引プラットフォームとして見なされるようになるだろう」と話しています。
規制の最終的な草案は、来週明らかにされるとのこと。
また、ICO(イニシャル・コイン・オファリング:企業の資金調達のために仮想通貨を発行すること)に関しても、規制をかけるようにフィリピンの議員が動いていました。
仮想通貨は、便利でなおかつ儲けることも出来る投資対象としても有名ですが、規制がまだしっかりと固まっていない分、やはり大きなリスクがあることを忘れてはいけません。
こういった規制に関するアップデートをよく知った上で購入し、安全かつ賢明な判断のもと、運用してくことをおすすめします。