日本語だけでフィリピンのコールセンターでオペレータになれる?
現在フィリピンの経済成長の柱ともなっているBPO(Business Process Outsourcing)事業。
中でもコールセンター産業は著しく発展しており、近年はインドを抜いてフィリピンが世界一になりました。
フィリピンのGDPの2〜3%を占めているコールセンター事業は、フィリピン人にとっても条件の良い就職先の1つで、安定した雇用を創出しています。
世界中の大企業が、フィリピン人の持つ高い英語力やフィリピンの将来性を見据え、彼らにカスタマーサービスをはじめとする業務を委託しているのです。
日系企業も多く進出しており、コールセンターには英語のみならず日本語対応ができるスタッフが求められていることをご存知でしょうか?
フィリピンで働いてみたい人や、海外での就業経験をしてみたい人、キャリアを積みたい人は、フィリピンでのコールセンター業務にもきっと興味があるかと思います。
しかし、気になるのは・・・英語力ですよね?
上述したように、フィリピン人には高い英語力があるからこそ、コールセンター事業がうまくいっています。
日本人は、というと、基本的に日本語しか話せないですよね。
英語は多少できるよ、という人はいても、それを武器に電話の仕事ができるほどの語学力を持つ人はそう多くありません。
日本語しか話せない人はフィリピンで働くのは難しいのでしょうか?
実は、数はそう多くありませんが、日系企業が日本人のみを採用しているコールセンターも存在しています。
話すお客様は日本人なので、日本語ができればOKです。
英語ができなくてもフィリピンのコールセンターでオペレーターとして働くことは可能なんです。
海外で働いてみたい!という人にとっては、かなり大きなチャンスになるのではないでしょうか。
また、フィリピンのコールセンターは世界一のネットワークを持っていますから、現地で働いていく中で外資系企業などとも関わりが出てくれば、将来的にもっと大きなチャンスが訪れることだってあります。
フィリピンでオペーレーターとして働くということは、国際的な仕事にも関わる可能性が非常に高いというわけです。
しかしながら、実際は英語力ゼロで暮らしていくことはできません。
確かに仕事では日本語のみでやっていけるかもしれませんが、住んでいるのがフィリピンとなれば、自ずと英語も勉強せざるを得なくなるでしょう。
生活は基本的に全て英語になります。
働きながらでも、毎日英語を身につけていく努力は絶対必要です。
また、「日本語ができればOK」という求人であっても、やはりそこに「英語もできる人」がいれば、当然採用時に不利になってしまいます。
同じ給料を払うのであれば、両方できる人を採用するのは仕方ないこと。
また、日本語ができるフィリピン人もライバルになり得ます。
英語力が全くない状態だと、応募する事はできても採用まで至るのに苦労してしまうかもしれません。
英語ができれば、担当できる仕事も増えてきます。
たとえば、コールセンターでのスーパーバイザーなどもそうです。
最初は自分がオペレーターとして働いていても、経験を積んでいくうちに、他のオペレーターの指導者的立場になることもあります。
こうなれば、オペレーターよりも給料は上がりますし、キャリアアップにも当然繋がります。
そもそも、日本人がフィリピンのコールセンターで働いた場合、条件としては決して良い待遇は望めません。
日本のコールセンターでアルバイトするのと変わらない賃金になるでしょう。
それでも、「海外で働いてみたい」「フィリピンで働きたい」という人は、チャレンジしてみて欲しいと思います。
いずれにしても、一生フィリピンのコールセンターのオペレーターとして働く、というのは考えにくいと思います。
また現在は、テロなどの影響もあって企業が多く撤退し、フィリピンのコールセンター事業は少し低迷しつつあります。
フィリピンでの就業経験を糧に、将来はどういう方向へ進みたいのか、得たものをどう生かしたいのか、などをしっかり考えながらキャリアアップしていきましょう!