ドゥテルテ大統領が高級車6億円相当を破壊
麻薬撲滅キャンペーンをはじめ、大胆な政策を続けるロドリゴ・ドゥテルテ大統領ですが、今回は高級車をぶっ潰すという演出で世界を驚かせました。
フィリピンではもともと、高級車が密輸され、競売にかけられていることが問題になっていました。
今回ドゥテルテ大統領は、反密輸キャンペーンと称して、カガヤン州ポートアイリーンで7月30日、思わず唖然としてしまうような「セレモニー」を披露したのです。
2億7796万1760ペソ(約6億円)相当の車両でブルドーザーで次々に破壊しました。
民衆が見物する中、ポルシェ、ランボルギーニ、メルセデスベンツ、ハンマーなどを含む高級外車68台と、ハーレーダビッドソンなどのバイク8台が気持ちいいほどの勢いであっという間にぺしゃんこになり、密輸禁止の姿勢を表現したのです。
フィリピン国内に蔓延する不正を、次々と新しい形で是正しようとするやり方は、良くも悪くも全世界の注目の的になっています。
何しろ最も治安の悪かった地域を、最も安全な地域へと変貌させた実績もあるドゥテルテ大統領ですから、多少破天荒なことをやっても人々は何も言えないのかもしれません。
いずれにしても、今回の高級車破壊は、反密輸を訴えるのみならず、自身のパワーを主張するのにも一役買ったのではないでしょうか。
今後も彼の、未知なるアイディア政策に注目したいものです。