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フィリピンで相次ぐ殺害、自治体幹部16人


7月に入ってから、相次いでフィリピンの首長・副首長が殺害されています。

ローカルのメディアによれば、ドゥテルテ政権になってから2年ちょっとの間に、自治体幹部が16人殺されているとのこと。

7月だけで、4人が亡くなっています。

そのうち3件は、麻薬捜査に関わっていたとのこと。

犯人はまだ特定されていませんが、やはり麻薬関連組織による犯行ではないかとの見方が強まっています。

 

まず最初に殺害されたのは、フィリピン北部タナウアン市のハリリ市長。

7月2日、彼は市庁舎で式典に出ていた際に、何者かに狙撃されて死亡しました。

ハリリ市長はドゥテルテ大統領の強硬な薬物撲滅政策を支持しており、麻薬関連犯罪の容疑者を見世物にして街を連れ回したことが、物議を醸していました。

しかし、実は彼自身が、政府の薬物犯罪者リストに載っていたという事実も明らかになっており、犯罪組織と関係があるのではないかと疑われていました。

 

次に命を落としたのは、北部のジェネラルティニオ町の町長。

路上で銃撃に遭って死亡しました。

ハリリ市長が死んだ翌日、7月3日のことです。

 

続いて7月7日にはトレスマルティレス市の副市長が、11日には南部サパサパ町の副町長が、やはり何者かの銃撃によって殺されました。

 

2016年6月にドゥテルテ大統領が就任してから、殺された首長は10人、副首長は6人に上ります。

国の治安回復を目的に麻薬撲滅を掲げてきたドゥテルテ大統領ですが、犯罪者たちの命と引き換えに自治体の代表をこれだけたくさん失ってしまったのは悲痛と言わざるを得ません。

 

事件の多くはバイクに乗った二人組による犯行であることが分かっています。

自治体幹部の一部が麻薬組織と関わりを持っており、口封じのために次々と殺害を繰り返しているのでは?との見方もあります。

 

しかし、ドゥテルテ大統領の麻薬犯罪容疑者に対する超法規的な殺人が問題視されていることは無視できません。

2017年7月、警察はフィリピン南部オザミス市の市長宅を捜索し、銃撃戦ののち市長と家族ら14人を殺害した、という事件がありました。

人権団体はこれを非道だと強く非難していますが、ドゥテルテ氏はあくまでも強気です。

同じく非難をしたイロイロ市の市長に対し「次はお前だ」と言ったといいます。

イロイロ市市長はその後、海外に逃亡したとのこと。

 

これだけのことがあっても、ドゥテルテ大統領は麻薬撲滅政策のやり方を改める気はないようです。

ロケ大統領報道官は、ドゥテルテ大統領が政権を握る前からこういった事件は起こっていた、とコメントし、今後も捜査を強行していく姿勢を示しています。

 

麻薬犯罪者、首長、副首長・・・誰であろうと、多くの人命が失われていることに変わりはありません。

平和のためにはこのような混沌が本当に必要なのでしょうか?

正義のためにここまで犠牲があるのは、何か違和感を覚えざるを得ません。