フィリピンで仮想通貨NEMの取引開始
仮想通貨といえばビットコインが最も有名ですが、フィリピンではビットコインとともに、ノアコイン、そしてNEM(ネム)の取引が開始されています。
「NEM」はもともと、「New Economy Movement(新しい経済運動)」の略称で、金銭的な自由、平等に基づいて作られた仮想通貨です。
新しい経済圏の創出を目標としています。
NEMの単位は「XEM(ゼム)」で、約1,600人の投資家に、すでに均等に分けられました。
ですので、ビットコインのようにマイニング(発掘)はなく、ハーベスティング(収穫)(取引をブロックチェーンに記録すると、取引で発生した手数料がもらえるシステム)によって分配されます。
NEMはビットコインよりも送金が速く、手数料も安いことが特徴です。
フィリピンのGDPの1割を海外出稼ぎ労働者(OFW)に頼っています。
ですので、外貨送金量が安くて速くなるというのは、彼らにとって非常にメリットが大きいのです。
現在、OFWの人たちのほとんどは、送金するのにウエスタンユニオンという会社を利用しています。
日本からフィリピンへも同様です。
例えば25万円をフィリピンへ送金するには、5,000円〜7,000円の手数料がかかります。
決して安いとは言えない金額です。
NEMを含め、仮想通貨がフィリピンの経済発展をさらに潤滑にし、人々の生活を豊かで自由なものに変えてくれるのではないかと期待されています。