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フィリピンが外資系企業に人気の理由


現在多くの外資系企業がフィリピンに注目している理由とは何なのでしょうか?
マレーシアやベトナムなど、可能性を秘めている国は多数ありますが、とりわけフィリピンが人気であるのは、下記のような特徴があるためです。
■英語力の高さ
国際社会を生き抜いていく上で、今や英語力はなくてはならない不可欠なツールとなっています。
フィリピンは他のアジア諸国と比べて、格段に高い英語力を誇ります。
これには、かつてアメリカに統治されていた歴史なども関係しており、教育が全般的に英語で行われているためです。
なんと、ビジネス英語力ではアメリカよりも上というデータもあります。
その強みを生かし、BPO(Business Process Outsourcing)の拠点として、コールセンター、プログラミング、事務代行などを積極的に行なっています。
2014年にはBPO産業における売上高が前年比18.7%増の184億ドルを記録し、中でもコールセンター事業の売上高は100億ドル。
これは、GDPの3.5%を占めています。
■人件費の安さ
フィリピンの人口は、2014年に1億を突破しました。
これは世界で12位であり、ASEANの中では2位です。
現在も人口は増え続けています。
このように、豊富な人材を確保しながら、人件費は依然として安いため、諸外国から見てフィリピンは非常に魅力的なのです。
フィリピンの人口増加は2020年以降も続くと言われており、国連が発表している推計によれば、2028年に1億2300万人にも上ります。
日本を追い抜くのも時間の問題というわけです。
また、日本とは違って平均年齢が24歳と若いことも大きなアドバンテージです。
■フィリピン経済特区の設置
フィリピンでは外資系企業が積極的にフィリピンへ進出できるよう、優遇制度を設けています。
その1つが経済特区です。
フィリピンには200以上の経済特区があるので、そのエリアで経営するのがベストです。
優遇の内容としては、法人税の免除、関税の免除、付加価値税の免除などがあります。
適用内容は業種によって異なりますが、輸出企業、貿易企業、IT関連企業、施設提供事業などがあります。
輸出や貿易企業に関しては、上記の優遇に加えて輸出税の免除、労務費の控除などもあります。
その他、業種によってフィリピンではさまざまな手厚い優遇措置を用意していますので、フィリピンで事業展開をするなら、経済特区についてよく調べておくべきでしょう。
東南アジアの中でも、上記のような点において、フィリピンは特段高いポテンシャルを持つ国と言えます。
もちろん、外国企業の進出により駐在員も増え、オフィスや住居のための不動産も必要になるでしょう。
フィリピン不動産そのものの投資も、今や大きなビジネスとなっています。
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