年間5万人が命を落とす狂犬病の恐怖
フィリピンの街を歩いていると、よく野良犬や野良猫と遭遇します。
可愛いのでつい撫でたくなってしまいますが、もし噛まれると狂犬病に感染する恐れがあるので要注意です。
日本ではあまりメジャーではない病気ですが、東南アジアをはじめとする発展途上国へ行くと、どこにでも狂犬病を持った動物がいます。
犬や猫だけでなく、コウモリや小動物からも感染します。
恐ろしいのは、もし感染して発症すると、その致死率が100%ということ。
軽い気持ちでフィリピンへ行ってただ野良犬と接触しただけで死んでしまうなんて、信じられないですよね。
しかし、世界では毎年55,000人が狂犬病で亡くなっているのだそう。
発熱など風邪のような症状から始まり、重症になって脳までウイルスが至ると、「恐水」の症状が出てきます。
フィリピンでも年間200〜300人が命を落としていますが、現段階では狂犬病を完全に根絶することは難しいと言われています。
万が一野良犬に噛まれたら、すぐに石鹸で傷口を洗うことが重要です。
実は、この対処をすれば90%以上の確率で感染を防ぐことができます。
ただし、それでも病院には必ず行ってくださいね。
とにかく、フィリピンにはそこらじゅうにイヌやネコがいますので、むやみに近づかないことです。
基本的に動物の方から襲ってくるようなことはほとんどありません。
また、フィリピンへ渡航する前に予防接種を受けていけば安心ですよ。