フィリピンで頻繁に起こっている睡眠詐欺とは
日本人がよくターゲットになっている犯罪のひとつとして、睡眠詐欺・睡眠薬強盗と呼ばれるものがあります。
これは、その名の通り睡眠薬を飲み物や食べ物に混入させて提供し、眠っている間に金銭を奪う犯罪です。
フィリピンでは近年この手法が頻繁に使われており、多くの日本人が被害に遭っています。
一番狙われるのは、短期滞在している留学生や旅行者です。
彼らの手口はどんどん巧妙になって来ており、数日かけて仲良くなって信用を買い、日本人が完全に安心しきったところで「一緒に飲みに行こう」「これを一緒に食べよう」などと誘ってきます。
ひどい場合だと2、3日目を覚まさないような強力な薬が使われ、監禁している間にカードでお金を引き出されたりすることもあります。
また、単なる睡眠薬ではなく、中にはシャブなどの違法な薬物が混ざっていることもあり、眠くなるだけでなくしばらく精神がおかしくなることもあります。
こういった詐欺師は一般的に数人のグループであることが多く、最初は一人で声をかけてきた場合でも、あとからどんどん新しい仲間を紹介され、親切・フレンドリーに振舞います。
これらの犯罪から身を守る方法として一番有効なのは、声をかけられても無視することです。
旅の行き先を聞いて「案内してあげる」などという言葉には絶対に耳を傾けてはいけません。
返事もせず、ただ通り過ぎるようにしましょう。
日本人は基本的にお人好しで、無視することに抵抗がある人も多いかもしれません。
しかし、薬物で昏睡状態にされてからでは遅いです。
常に警戒し、安易に見知らぬ人を相手にしないようにしましょう。