ビットコインの始まりと現在までの経緯
少しずつ世界的に認知されてきているビットコインですが、そもそもどのように始まったのでしょうか。
その発端は、「ナカモトサトシ」と名乗る人物がインターネット上で発表した論文でした。
この論文を見て賛同したプログラマーたちが、新しい通貨の可能性を見出して、仮想通貨であるビットコインを作り出したのです。
ちなみにこの「ナカモトサトシ」と呼ばれる人物は正体が分かっておらず、実在するかどうかも定かではありません。
彼はビットコインで1,000億円儲けたという話もあります。
そんな謎の人物、ナカモトサトシが発表した論文から、プログラマーたちはわずか3ヶ月後にビットコインを公開しました。
誰でも発行、利用できるまったく新しい通貨の誕生です。
この直後にビットコインの最初の取引が行われ、当時からビットコインを保有していた者は、相当な金額の利益を得ていたと言われます。
それから1年後の2010年、ビットコインの両替ができる取引所が出来ました。
同年に、初めて実社会でビットコインによる決済も行われました。
そして3年後の2013年には、その市場規模は1兆3千億円まで拡大しました。
その後、2014年に一度、ビットコインをめぐる大きな事件が起きました。
「マウントゴックス」事件です。
東京に拠点を構える取引所「マウントゴックス」が、不正アクセスによって75万BTC(約115億円相当)を盗まれ、破綻したのです。
この事件により、人々は仮想通貨への不信感を抱いたように思われました。
日本の有名人も巻き込まれていた事件だったので、記憶に残っている人も多いでしょう。
しかしこの事件は結局、被害者であると思われていたマウントゴックスの社長が犯人で、彼は逮捕されました。
その後、落ち込むかと思われていたビットコインの人気は、実際には変わらず、むしろ上昇を続けました。
このような事件を受けても、人々はビットコインの持つ可能性に気づいていたのでしょう。
それから8年経ち、現在ビットコインへ参入する人は日に日に増えています。
価格の浮き沈みがあり、リスクもあるものの、これまでと全く違った形で資産運用ができるのは、投資家にとって新しい楽しみと言えます。
今後は、不動産をはじめとする様々な買い物にも積極的に使われるようになっていくでしょう。