ドゥテルテ大統領の支持率低下
ドゥテルテ大統領といえば、国民から高い支持率を得ていることで有名ですよね。
治安の悪さで悪名高かったダバオを、フィリピンで一番安全な地域へ変えた実績があるのですから、フィリピン全体を変えて欲しいと願う国民の気持ちもわかります。
そんな、大胆な麻薬取締政策で批判を受けながらも高い支持率を維持してきたドゥテルテ大統領ですが、民間調査機関によれば、最近は国民からの信頼度が下がっているようです。
6月の時点で、その満足度78%でした。
しかしこれが、9月の調査では67%にまで落ち込んでいることが分かったのです。
原因として一番に考えられるのは、彼の息子をはじめとする身内が薬物輸入に関わっているというニュースや、次期大統領に自分の娘を推していることなどでしょう。
歴代の大統領たちも、一族がみんなで汚職や犯罪に手を染めるのがフィリピンの伝統となってしまっていたので、こういった揉め事に対して人々は敏感になっています。
地域別の満足度では、
ミンダナオ島:76%
ビサヤ地区(セブなど):43%
ルソン島:22%
マニラ首都圏:68%
となっています。
男女別でも、男性が63%から49%、女性が69%から46%と大幅な下落を見せています。
このように就任当時にふるっていた勢いを失いつつあるドゥテルテ大統領ですが、依然として平然とした態度でこの事実を受け止めています。
今後どのように信頼を取り戻していくのか?
麻薬犯罪根絶、ミンダナオ島の紛争、インフラ整備など、多方面にわたる問題をどう解決していくのかが、鍵となりそうですね。