フィリピン人の8割は敬虔なカトリック教徒
国が違えば宗教も違うものですが、フィリピンではそのほとんどがカトリック教徒です。
国民の80%がカトリックで、これは、スペイン統治時代に持ち込まれたことに起因します。
アジア諸国の中では、最大のキリスト教国です。
現在紛争が起こっているミンダナオ島にはイスラム教徒もいますが、それはわずか5%にすぎません。
フィリピンへ行くと、カトリック教徒たちの敬虔さに驚かされることが多々あります。
これは地方へ行くほど顕著で、日曜日の朝には必ずお祈りに行きます。
フィリピンの観光名所には、美しい教会がたくさんあるのもわかりますね。
キリスト教は、人々の生活のみならず、法律などにも影響しています。
フィリピンでは、ローマ・カトリックの決まりによって離婚はできません。
また、避妊も中絶も禁止です。
人口が増えている背景には、こういった宗教による影響もあるのです。
もちろん、浮気もご法度ですし、もしそれで訴えられると刑務所行きになるんです。
フィリピン人と結婚するなら、そういった違いも知っておかないと、あとで大変なことになるかもしれません・・。
また、誰かが病気になったり不幸な出来事が起こると、すべて神様にお願いして解決してもらおうとします。
無宗教な日本人からみると、時には少し滑稽に思えてしまうかもしれません
年間行事では、言うまでもなく一番クリスマスを大事にしています。
10月になるとすでに準備を始め、長い間クリスマスを祝い続けます。
この時期にフィリピンへ行くと、ショッピングモールをはじめ、至るところでクリスマスの装飾が施されているのを見ることができます。
また、1月にはサント・ニーニョ(幼少の頃のキリストと言われている)を祝うための「シヌログ祭り」が行われます。
約400万人もの人々がパレードをして歩くため、街中は人で溢れかえります。
日本人観光客も、参加できるので、お祭りが好きな人はこの時期を狙ってフィリピンに行くのも良いかもしれません。
フィリピンに限ったことではありませんが、信仰が深い人たちにとって、神様は何よりも重要なものです。
私たち日本人がまったく知らない領域があることを知り、彼らの習慣を理解する姿勢を持ちたいものです。