KTVのフィリピーナが抱える貧困問題
フィリピンパブへ行くと、陽気で愛らしいフィリピーナたちが出迎えてくれます。
家族から冷たくされがちな日本人男性にとっては尚更、彼女たちの存在が癒しになりますよね。
しかし、そんな明るく可愛らしい彼女たちには、深刻な貧困問題が隠れていることがほとんどです。
フィリピンパブで働いているフィリピーナは、みんな貧しい家庭の出身です。
ニコニコと愛想よくKTVで接客しているのは、他でもない家族を助けるためなのです。
日本へ出稼ぎに来ているフィリピーナも同様で、家族へ仕送りしたり自分の学費を稼ぐために働いています。
彼女たちには、他に仕事がありません。
お金がなく大学はもちろん高校にも行けないパターンもよくあり、学歴社会のフィリピンで一般企業に勤めることは難しいのです。
フィリピーナと仲良くなると、彼女たちの家族と会うこともあります。
そこで日本人男性の多くは、あまりの生活レベルの低さにショックを受けます。
毎日食べるものも十分になく、狭いワンルームに家族5人くらいで暮らしているのが普通です。
フィリピンパブやKTVで働いているフィリピーナの日給は、わずか200〜400ペソ(400〜800円前後)です。
日本人にとっては物価が安いフィリピンですが、地元民からすれば行きていくのは大変なことです。
家賃や光熱費、食費を払ったらそれだけで給料は全てなくなってしまう、ギリギリの生活です。
また、彼女たちには子供がいるパターンもよくあります。
もちろん、十分な教育を受けさせるほどのお金はありません。
ここでまた、新たな貧困サイクルが生まれてしまっています。
重要なのは、教育制度をもっと確立することです。
義務教育である小学校でさえ、鉛筆やノートが買えないから、持って行くお昼ご飯がないから、という理由で登校していない子供が大勢います。
KTVのフィリピーナも、日本へ出稼ぎに来ているフィリピーナも、家族を助けて貧困から抜け出したいという思いは同じです。
そんな状況から、日本人男性を頼ったり、あるいは本気で結婚を考えたりするのです。